天気の良い昼休み [独り思う]
天気の良い昼休み、弁当を買いに1人で会社近くの大型スーパーへ出かけた。
東京湾沿いに会社の倉庫が位置していて、ちょうど運河の反対側にそのスーパーはある。
車が立ち入る事ができない鉄筋の吊り橋を渡りながらあまりの天気の良さに水辺を眺めながらシガリロで一服する。遠くに品川のビル群や高層マンションが見える。晴天ながらも寒空の中、歩いている人はまばらである。もともと、倉庫街なので人気もないのだが。
一羽の水鳥が気持ち良さそうに、水辺の上すれすれを羽を程よいスピードではばたきながら滑るように飛んでいる。遠くからこちらへ向かって羽ばたいていると思ったら橋の近くまできてUターンした。ほどよい距離を優雅に水辺から上昇していく様は見事だった。
鳥類って凄いなあ。と思う。空を飛べるんだから。天高くまで昇ってどこまでも飛んで行きたいなぁ。そして疲れたら木にとまり、果物をつついたり。
自由だなあ。。。彼らには見栄やエゴはあるのだろうか。
しばらく、眺めながらぼーとしていた。
シガリロを1本吸いきり、しばらくして橋を渡りきり、スーパーへ入った。橋を渡りきったところからスーパーの2階へ直接入れるゆるいスロープが併設されているのでそれを利用して2階から入る事にした。
2階の入り口から中に入るとそこは衣料品売り場になっており、売り物はほどよくだだっ広く陳列されていた。人はやはりまばらである。
売り物に目をやると、ウィンター・セール、ブルゾン オール3000円、婦人物冬物どれでも1980円、この棚の洋服オール1500円、などとポスターが貼られている。
はっとする。
着ていたアレキサンダー・マックイーンのピーコートのポケットから手をだし、立ち止まり、そして、自分が履いているマーク・ジェイコブスのパンツを見おろしたら、何か空しくなった。
なんなんだ。この生活感の差は。。。
質素倹約。を、常々、親に言われていたっけ。
よく、父親は僕に「お前のおばあちゃんは、常に自分より他の人へと、そういう人だった。そういう精神を見習いなさい」と言っていた。
それを思い出したから、どうの、こうの、という話ではない。
思うのは、お金がなく質素倹約ではなく、
不況だからこそ、日本経済に貢献して、日本国を豊かにする事や術を真剣に考えたいものである。
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