男にとって必要な女の数 [愛人]
複数の女と接してよく思う。
女を食事のように食べ分けてるつもりになって、いつしか言い訳をしている自分がいる。
まったく、女に対して、失礼きわまりない話である。
しかし、これって男の都合の良い言い訳なのだろうか?
人間の自然の摂理であり、食欲を満たすメカニズムと、性的欲求を満たすメカニズムって同じなのではないか。と、時々思う。
(個人的な感覚での振り分けで申し訳ないが)
イタリアン、
一緒にいる事によって、ぶつかる事は多くても、仕事意識が高く活力を与えてくれる女。
フレンチ、
見てるだけで美しいフォルムを持つ女。
中華、
キスしたフィット感や材質が気持ちよかったり、フェラティオ、セックスしてとても気持ちのよい女。
和食、
いなくなると困ってしまう、空気や水のような妻。
もちろん、どの料理もチャーミングである事が前程条件であるが、自分の人生、一生、全てを食べ続けていたいと思う。食べる頻度や量はまちまちでも。。
たまに、美味しいパスタが食べたくなる。そして食べる。
美味しい。
次の日はなぜか、中華が食べたくなる。そして食べる。
美味しい。
更に、次ぎの日、お呼ばれで、フレンチを食べてみる。
個人的にあまり好き好んで食べるほうではないが、やはり美味しい。
そして、想う。
美味しい白米と味噌汁が恋しい。
やっぱり、和食が好きだ、 と。
黒ジョカと芋焼酎 [愛人]
金曜日の夜、女から久々に連絡があった。
小料理屋で会ったのだが、カウンターで二人酒を飲みながら女は泣いていた。
女: 会いたい時にあなたは、いないのよね。
俺: 会っていない時に「会いたい」と思うのは当たり前。
誰も、会っている時に「会いたい」と思う思考回路は働かないでしょ。
女: ね、私の事好き?あなたはいつも、自分の事ばかり。
私の事を全く気にしない。こちらが誘わない限り連絡もくれない。
くれるのは、セックスしたい時だけ。
横でグデグデになって腕にしがみつきながら頭を肩にうなだれる女。
髪のいい香りがふわっとしながらも言葉数少なげに背筋をピンと伸ばして飲みつづける俺。
芋焼酎の「明るい農村」を黒ジョカで飲みながら別の事を考えていた。
しばらくすると、女はカウンターで眠りだした。
カウンター越しに店のおやじから水が出てくる。
絶妙なタイミングだなあと感心する。
そして、一人飲み続けながら思う。
富乃宝山って事故米だったかな。。。
そういや、芋だったな。これ。
ま、どうでもいいか。。
鉄ビンが空になったので、富乃宝山を頼む。
ゆっくり飲み干して店をあとにした。
女はぐでんぐでんになりながらも、今日はどうしても、セックスしたいから家に来て、と言う事をきかない。
結局、この女もセックスしたい時に俺を呼ぶんだ。
と、思ったらなんか笑えてきた。
師走で今年ももう終わり。
来年も同じ事をくりかえすんだろうな。。。。